第4回:古民家再生の仕上げ!断熱材充填と内装工事で快適な住まいへ【鹿児島の施工事例】

断熱性を高める工夫とと内装仕上げ
古民家再生では、快適性を高めるために断熱材の充填と断熱性の高い窓への交換が欠かせません。
今回は、建物全周にわたって断熱材を施工し、全窓にアルミ樹脂複合サッシマディオMを採用しました。
断熱材施工のポイント
外壁側の壁に断熱材を充填し、夏の暑さや冬の寒さを大幅に軽減。

上はトイレの壁に断熱材を充填した施工風景です。従来の建物のトイレや脱衣室は特に冷え込む場所です。
断熱材をしっかり充填することで建物内の温度差を小さくすることで快適性が向上し、ヒートショック防止になります。

内装工事の風景です。壁に充填された断熱材の上から内装下地を貼り、壁紙を貼る工程に進みます。

現しの梁がアクセントとなって古民家リノベらしさが出ていますね。
次はクロスと床材を貼り終え、完成した全貌を披露します!
内装仕上げ:趣を残しつつ快適な空間へ
内装は、古民家の趣を残しつつ、現代的な快適さを取り入れることを目指しました。
内装の特徴

堂々とした太い梁を見せる施工で、古民家の良さを十分に残した内装です。
古民家ならではの天井の低さをカバーするために、造作の建具を採用しています。
- 明るく清潔感のある壁紙と床材
天然木突板のイクタ社ラスティックフロア ナラ樫をトイレ、脱衣室含め全室に使用しています。
天然木の突板を使用した床材ですが、特殊な塗装が施されており水拭きできるので安心です。
壁紙も明るい白を採用し、以前の暗い室内の面影は一切ありません。

2.良いものは残して。味わいある型板ガラスを使用した建具
キッチンと和室を隔てていた型板ガラス(模様入りのガラス)を使った建具は、現在では見かけないアンティークです。

古いものの良さを残した古民家リノベにはぴったりの雰囲気です。

ダイニングキッチン

比較的新しかったキッチンは再利用しています。
明るい雰囲気のキッチンになり、お料理が楽しくなりそうです。
洗面脱衣室

以前の洗面台は廊下の途中にあり、独立した脱衣室はありませんでしたが、今回のリノベーションで浴室の隣に
プライバシーが保たれる形で配置されました。
キッチンの隣にあるので家事動線もばっちりです。
採用の洗面台はTOTOのVシリーズ。お手頃で人気の洗面化粧台です。
比較的新しかった浴室は再利用しました。
トイレ

以前は男性用と女性用に分かれていたタイル貼りのトイレでしたが、バリアフリーになり、断熱材をみっちりと詰めた
安心で清潔感のあるトイレになりました。採用されたのはTOTOのタンク一体型トイレZJです。
リフォームニシキの事務所で使われているのもこちら。使用感も清掃性も良い優秀なトイレです。
玄関ホール

シンプルな内装で落ち着いた空間です。リノベ前の玄関は下の画像です。

古民家ならではの床の高さが出入りに苦労していましたが、リノベ後は適正な高さになりました。

玄関ドアは三協アルミの彩樹44型黒茶を採用。和の趣のある引き戸が美しい玄関ポーチになりました。

ホール側から見た玄関ドアです。縦桟がスタイリッシュな印象です。
全窓にアルミ樹脂複合サッシマディオM採用

複層ガラスに加え室内側を樹脂製とした障子に、アルミと樹脂の複合構造を採用したインテリア性の高い樹脂アングルと、
上・下框に空気層を設けた新構造の標準M枠を組み合わせることで、断熱効果を高めるとともに結露の発生を大幅に抑えることが可能です。

まとめ:古民家再生で快適性と趣を両立する工夫
今回の第4回ブログでは、古民家再生プロジェクトの仕上げ工程として、断熱材の施工や内装仕上げについて詳しくお伝えしました。
古民家特有の趣を残しつつ、現代の快適性を取り入れるためのポイントを順を追ってご紹介しましたが、いかがでしたか?
断熱材の充填では、外壁や天井、床下にしっかりと断熱材を施工することで、夏の暑さや冬の寒さを大幅に軽減。
併せて断熱効果の高いLOW-E複層ガラスのサッシを採用し、建物内の温度差を小さくすることで古民家が持つ弱点を克服し、快適な住空間を実現しました。
今回の内容を通して、古民家再生がただ古い建物を修復するだけでなく、現代の暮らしに合った快適性と機能性を融合させるプロセスであることを感じていただけたのではないでしょうか。
次回予告:最終回!建物外観と外構工事の全貌
いよいよ次回は最終回です。リノベ前に感じていた古さによる不便の解消や、お客様のこだわりをカタチにした工事箇所など
を交えてご紹介します。どうぞお楽しみに!
リフォームニシキはこれまでにも
と古民家リノベ―ションを多く手掛けています。ぜひ施工事例をご覧ください!







